創作サイトオープン記念
「禍の姫 救いの女神」特別企画 選択式マルチEDストーリー
これは千景がバーントシェンナ国にトリップし、他国へ行く前のお話です。
エンディングは「エクセレントED(18R)」「グッドED」「バッドED」×2の4つです! 全部のEDを読まれ、キーワードを入力して頂くと、エクセレントEDの続きが読める「エクストラED」と繋がります。どうぞお楽しみ下さい❤
「うっひょー! 今日も豪華な晩御飯だな!」
私は満天お星様のように瞳をキラキラに光らせる。入浴から上がると、いつもの豪華な食事が用意されていた。 現代でいうケバブ、シシカバブ、アラビア春巻き、ひよこ豆のコロッケ、ナスの挽き肉づめ、ピラフetcのアラビアン料理だ!
種類も量もレシピも申し分ありましぇん。さすが宮殿の料理なだけあって豪華だよね。それにちゃんとシェフさんが栄養とカロリーも考えて作ってくれているから、安心してたくさん食べれるんだよね!
毎日の勉強は堅苦しくて嫌んなるけど、このお料理は頑張った自分へのご褒美だと思って、いつも有り難く食べさせてもらっているんだ。私は早速食べようと椅子に腰かけら。まだ髪を乾かしていないけど、温かい内にお料理達を食べてあげないと可哀相だもんね。
寝巻が汚れないようにとナプキンをかける。基本的に晩御飯は部屋で一人っていうのが淋しいんだけどね。でもこのお料理を独り占め出来ると思えば、そんな淋しさケサランパサランさ! 私は最初に目をつけた今日のメイン、ケバブをナイフで一口サイズに切っていく。
「いっただきま~す!」
大きな口を開けてケバブを食そうとした……その時だ!
――ガチャ!
「ふぇ?」
口に入れようとしたタイミングと同じく、部屋の扉が開いたのだ。そこに現れた人物は……。
「あ!」
美しい刺繍が織りこまれた煌びやかな礼服を着たキールだった。め、珍しいぞ。この時間に部屋に戻って来るなんてさ。なにか忘れものでもして取りに来たのかな? 普段、キールは私が床に入る頃に仕事から戻って来る事が多い。
「どうしたの? 今日はやけに早くない? もしかして忘れ物でも取りに来たの?」
「いや」
キールは顔を横に振って否定した。
「もう仕事が終わったの?」
「あぁ、今日は終わった」
「めっずらしいー」
「予定に入っていた商談が急に延期になったんだよ」
「ふーん」
なるほどね、キールは少し疲れた顔で答えた。早く仕事を終えたとしても、仕事の内容はハードだもんな。十七歳のキールには重荷なんだろう。つぅか本当にわっかいな! なにせ私よりも八歳も年下だからね。
キールは食事を終えたのかな? なんとなくこれからのように思えるけど? 心なしかキールがテーブルの料理をジーッと見ているし、お腹空いているのかな? 私は……。