Link8「今まで感じた事のない愛に包まれて」




「んあっ」

 さすが最も敏感な場所だけあって、僅かな刺激でもレインの躯は大きく震える。それだけ彼女がオレの舌で感じてくれている。

「ほら、どうするレイン?」

 オレはわざとらしく質問を投げる。こんな事を訊かずとも彼女がどうして欲しいか分かっているのに、この時のオレは芽生えた支配力に酔っていた。

「……め……て」

 レインは絞り出すようなか細い声で答える。

「え? なに聞こえない」

 本当はなんて言ったのか察していたのが、敢えて意地悪をして問う。レインは今にも涙を流しそうな勢いで瞳を潤ませ、震えた声を出す。

「……っ。もっと……な、舐めて」

 その一言がオレの理性を吹き飛ばした。性に疎いレインから淫猥な言葉が出て、一気に気持ちが昂ったのだ。

「んあっ!」

 オレは目の前の秘玉を容赦なく食む。誰の目にも触れた事のないそこを自分だけが弄ぶ優越感や触れる度にレインから洩れる甘ったるい声に高揚する。舌の動きは止まらず、ひたすら秘玉を嬲り続けた。

「あんっあんっ、いやっあんっ」

 レインの嬌声と共に匂い立つ蜜が溢れる。触れてからさほど時間も経たずに、秘部の表面はすっかり潤ってふやけていた。このまま内部も解していくか。その前に今の熱をレインから解放させてやろう。

 オレは秘玉を吸い上げながら、舌でも愛撫する。するとレインが声を張り上げて仰け反った。そのままジワジワと追い詰めていく。彼女は波打たれるように躯を動かし、高みへと昇っていく。もう快楽の頂点は近い。

「んっ……ぁああ――――!!」

 レインが弾かれたように声を張り上げ、ガクガクと躯を痙攣させた。途端に脱力感に襲われたのか、骨が抜けたようにダランとなる。上手く熱が解放出来たようだ。今、彼女は必死に肩で息をしている。

「良かった。ちゃんとイケたみたいだな」

 オレはホッと笑みを浮かべて伝える。

「はぁはぁ……イケたって……なんだよ……それ?」

 息を吐き出しながら、レインが不思議そうな顔をして返した。

 ――え?

「知らないのか? さっき躯が快感に昇華されただろ?」
「ふぇ?」

 何それ? 美味しいの? 的な表情をされて、さすがに驚いた。でも時間差で気付いたようで、オレはその慌てふためく可愛らしい姿にクツクツと笑いを零す。

「初めてだと躯が硬直しているのもあって、感度が良くない場合もあるから心配していたんだけど、レインにはその心配が不要だったみたいだな」
「な、なんだよ、それ」

 レインは半分わかって半分わからないといった感じでブーくれていた。

「いい意味で安心してるんだって」
「うっ」
「それといい感じに濡れてきたな。このままもっと中を広げよう」
「え!? ま、まだやるのか!?」

 レインが本気でとんでもないという顔をして言う。本当に性に対して何も知らないようだ。

「とてもじゃないけど、まだオレのは入らないぞ」

 悪いが今のままでは全く入らない。痛みで泣き叫ぶのが想像出来て居た堪れない。

「レイン、足を開いて」
「え? ……や、やだよ」

 うん、レインにとったら嫌だろうな。

「さっきみたいに気持ち良くなりたくないか?」
「……っ」

 オレの言葉にレインは固まって目だけが泳いでいた。素直に吐露出来なくて困っているのだろう。オレはそっと彼女の大事な部分に手を伸ばす。

「お、おいっ」

 レインの躯がビクンと飛び跳ねる。オレは構わず彼女の足を開かせ、秘部の表面を撫でるように擦る。

「ふあっん、あんっ」

 すぐに甘いよがり声がオレの淫欲を疼かせる。泥濘んでいるそこは秘唇を容易く割る事ができ、指を隘路へと沈めた。

 ――思っている以上に狭いな。

 指一本でこれだ。正直今のままでは絶対にオレのは入らない。そう思ったオレはゆっくりと抜き差しを繰り返す。

「んあっん」

 レインは圧迫感で苦しいのだろう。律動的に抽迭を繰り返していくと、クチュクチュと潤いが生じて内部へと広がっていく。無意識だろうがレインは自ら足を開いてオレの指を誘っていた。

「やんっ、あんっあんっ、んあっ」

 苦しそうな感じはあっても最初とは違って声が蕩けてきた。しっかりと感じている。オレは指の動きを速め、奥へと深めていく。するとクチュヌチュっと蜜が威勢良く跳ねる音が響いた。

 既に膣内は潤滑油が出来上がっていて、指の動きを滑らかにしている。レインは息を詰めながら、恍惚感に溢れた表情で快感を享受していた。これならもう少し広げても大丈夫そうだな。

「指一本増やすな」
「ふあっ!」

 膣内に指をもう一本差し入れた。少し圧迫感はあったものの、指はすんなり受け入れられた。

「二本目も無事に入ったな。……苦しくないか?」

 自分で感じるよりもレインには負担になっているかもしれない。オレの質問に彼女は首を横に振った。

「じゃあこれは?」
「んあっ!」

 確認を取ったオレは腕を振って指を回転させたり、掻き回したり、抽迭を速めたり、確実に膣内を解していく。オレの感覚だと良い感じに解れてきている。

「どう?」

 実際にレインに問い確認する。彼女は恥ずかしいのか、答えない代わりに腰を小刻みに揺らしていた。それが答えだ。

「レインの腰、自分から動いてんな。かなり感じているみたいだ。膣内もだいぶ蜜で溢れ返っているし、これならイケそうだな」
「あんっ?」

 レインは不思議そうな眼差しを見せるが、オレは指を激しく挿抜する。

「ふっあああんっ! はっん、あんっあんっ、ふっああん」

 このレインの声からして無理をさせているのは分かっていたが、今の状態で先に進んだら、彼女を泣かせる事になる。オレは悪いと思いつつも、指を最大限に撹拌させる。レインはオレの首に腕を絡んで必死に堪えていた。

 時折薄っすらと瞼を開く。その表情は苦痛のように見えて、陶酔が入り交じり愉悦を感じている。まるで痛みですら快感を覚えているようで、オレはゾクッと喜悦に震えた。

 自分の分身を挿れた時に、こんな色っぽい顔をされたらと想像してしまった。そう思ったら早く彼女の中に入りたいという欲に支配され、弱点を責めて二度目の絶頂へと追い上げていく。

「ふあっ……ぁああん!」

 オレの欲に応えるようにレインは絶頂の果てへと至った。そしてクタリと全身の力が抜け落ち、果てている。呼吸を整えている姿がとても苦しそうで、オレはやり過ぎたかと焦る。

「レイン大丈夫か?」

 オレの声に彼女は答えない。答えられないのかもしれない。苦しそうな姿なのに、オレにはとんでもなく色香を放っているように見える。もしかしたらこの先をレインが期待しているのではないかと思わせるほどに……。

「そろそろオレの挿れたくなった?」
「!?」

 レインは瞳が零れそうなほど、目を大きく見開いた。一瞬、拒否られてしまうかと不安になったが、コクンと頷いてくれた。

 ――良かった。覚悟を決めてくれている。

 オレは嬉しさのあまり口元が緩め、そして服を脱ぐ。素早く脱衣して今度はレインの服を脱がせる。

「レイン、オマエも脱いで」
「へ?」

 彼女は目を丸くしていたが、オレは構わず彼女に万歳させて服を完全に脱がせた。これでお互いが生まれたままの姿だ。

「レイン……」

 名を呼んで彼女の頬を両手で包み込んだ。改めて彼女を見ると、不安と緊張から小刻みに震えていた。初めてだから怖いのだろう。オレは彼女の唇に軽く口づけを落とし、背を寝台へと落とした。

 オレも心臓がかなり爆音をあげている。さっきまでレインの躯を散々と弄んでいたが、こうやって全裸を目にすると戸惑う。レインの躯は生まれたての赤子のように白くて綺麗だった。オレ以上に彼女は緊張しているだろう。

「怖いか?」
「怖くは……な……」

 オレの問いに彼女は答えようとしたが、声が震え最後まで言えずにいた。それから視線を伏せて口を閉ざしてしまった。

「無理するな。オマエの躯、強張って小刻みに震えている」

 オレはレインの左手を包んだ。温もりを与えて緊張を解こうとした。

「大丈夫だ。最初は痛いかもしれないけど、耐えられない時は無理せずに言ってくれ」

 その言葉に彼女はコクンと首を縦に振った。その勇気にオレは彼女の足を膝で屈折させ、左右に大きく広げた。開かれた蜜壺がキラキラと光っていて艶めかしく、オレの劣情を煽る。

「挿れるぞ」

 レインは恐々とした様子でコクンと頷いた。オレはそそり立つ己の分身を秘部へと宛がう。この瞬間はなんとも言えない緊張が走る。そして蜜口を確認すると、秘唇を割って分身を内部へと押し込んでいく。

「うっぁあ……」

 レインから苦し気な声が零れる。

 ――これは……。

「思った以上に狭いんだな」

 オレが苦しさを感じるぐらいだ。レインはもっとだろう。

「ラ、ライ、これ以上は無理だ!」

 案の定、レインは無理だと叫んできた。

「まだ先っぽしか入ってないんだけどな」
「うぇ?」

 オレは苦笑いしながら答えた。これは難儀そうだ。今の彼女は緊張の連続で、かなり力が入り過ぎている。これではオレのは受け入れられない。

「レイン、もう少し頑張れるか? もっと躯の力を抜いてくれ」

 若干力を抜いてくれたが、肉棒を受け入れる事を抗っている。それでも無理に埋め込もうとすると、レインの顔が苦痛に歪む。

「やっぱオレの躯には無理なんだよぉ」

 明らかに彼女の顔は止めて欲しいと懇願している。

「今まで入らなかった事はないから大丈夫だ」
「ふぇ?」

 オレは挿入する事に必死で自分でも何を呟いたのか、よく分からなかった。レインに無理させて泣かせたくない。だが、それ以上に早く繋がりたいと、欲が凌駕して肉棒を押し込んでいく。

「うぅー……」
「レインもっと力を抜け。力が入ると膣内が開かない」
「そ、そんな事言われてもすげぇ痛いのに」

 どうしたらいいのだろうか。オレは躯を屈めてレインを引き寄せる。

「オレの肩を噛んでもいいから」
「肉噛んだら痛いだろ!」

こんな時でも自分事より人の心配をするレインに感情が昂って、オレは彼女の唇を塞ぎ、口内を舌で隈なくねぶる。このままレインには口づけに意識を向けさせ、オレは結合を進めようとした。まだまだ圧迫感は強いものの、オレは一突きで貫いた。

「うっわあ!」

 レインはオレから唇は話して声高に叫んだ。

「い、痛い」

 そして彼女の顔は涙でグッショリ濡れている。

「ごめんな。でもちゃんと全部入った。有難うレイン」

 愛しい彼女にこんな辛い思いをさせて悪いと思うのに、それよりも繋がった喜びの方が勝って嬉しく、思わずレインの額に口づけを落とした。ほんの僅かに彼女の顔が和らいだ。

「これで終わった? オレ頑張った?」

 また彼女は予想を遥か斜めに超える問いかけをしてきて、オレは噴き出した。

「うん、レインは頑張った。でも残念だけど、これで終わりじゃないんだ」

 オレが申し訳なさそうにして答えると、またレインは怯える。

「これ以上の痛み堪えられない」
「うん、でももし堪えられたら、痛み以上の快感を味わえる。オレはレインと一緒に味わいたい」
「うぅ……」

 これは最初に乗り越えないとならない壁だ。オレのエゴの何ものでもないが、どうしても一緒に幸せを感じたい。

「分かった。もし気持ち良くならなかったら、マジで殴るからな」
「努力する」

 これで痛みしか与えられなかったら、マジで噛み殺されそうだな。せっかく貰えたチャンスだ。無駄には終わらせたくない。それからオレはレインの足を抱え直し、再び抽挿を始める。

 時間をかけてゆっくり解していくように出し入れを繰り返す。だが、中々レインから苦痛の表情が解かれない。そこでオレは彼女の豊満な乳房を手の中で包み込み、先頭を指の腹で転がしてみる。すると、

「ふぁんっ……」

 レインから苦痛とは異なった色声が出た。これで少しは痛みを意識しないで済むだろうか。オレは双丘の頂に続いて秘玉も包皮を剥いて愛撫する。

「やぁんっ、あんっあんっ」

 苦痛よりも快感が勝ってきている。暫く秘玉を嬲っていると、膣内の中は潤滑が深まって柔軟となってきた。

「やっぱこっちの方が感度はいいな。それにちゃんとここが解れてきてる」
「んっ、んあっ、はあっ、あんっ」

 レインは喘ぎ声を出すだけで精一杯のようで答えない。

「少し速くするな」
「あんっはぁんっ」

 この甘ったるい声にゾクゾクする。レインが己の分身で享楽していると思うと、堪らない気持ちになる。

「オレの事、受け入れようとしてくれて嬉しいよ、レイン」

 純粋な気持ちだった。さっきまで頑なに拒否っていたレインの膣内が打ち解けてきたんだ。歓喜に極まる。そして少しずつ速度を上げて、レイン中へと溶け込んでいく。

 やがて膣内から卑猥な水音が弾くようになり、その時にはレインの表情から苦痛はほぼ消えつつ、オレの方も息遣いが上がって躯中が熱くなっていた。どんどん溶け合い、胸の内が幸福感に満たされていく。

 「幸せ」だと思った。今まで感じた事のない幸福感で夢心地にいるような感覚だった。一番大事な愛情が胸の内から溢れている。そんな事を思っている時にだ。

「はぁはぁ……オレ……ライの事が……好きだ。はぁ…どうしようもないぐらい……愛してる」

 レインから思いがけない言葉を聞いて、オレは息を呑んだ。





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